南フランス〜イタリアの旅
[1日目
/11月16日]


6:00京都発→8:00関空着=10:15発→13:30francfurt着=16:45発→18:15Nice着(泊)









世界一高いと評判の施設利用券
でも航空券がとっても安かったので
よしとしよう。
直行便(ルフトハンザ)のEU内
ワンフライト付きで 6.8万円

 


離陸後すぐに北へ旋回、明石海峡大橋が見える


琵琶湖もはっきり

迷いながら出発

 朝5時半起床。
 今回の旅行は、正直言って「楽しみ」よりもどうしても「不安」が先立つ。はじめての一人旅だし、何といっても2ヶ月前の、あの同時テロ事件が影を落としている。この時期に行くかどうかかなり迷っていた。でも、航空券もとても安くなっているのでその勢いで決行することに...。

 最寄り駅である阪急電鉄の桂駅へ。夜明け前でまだ暗い。不安な気持ちでいっぱいなので何だか足取りは重い。6時過ぎの電車に乗り、大阪梅田へ。
 
空がだんだん明るくなるにつれて、少しずつ不安も和らぐ。梅田から関空快速に乗り換え、英語の車内放送が流れてくるころには、旅行気分も盛り上がり、なんだか元気が出てきた。
 
 関空駅8時過ぎ着。旅行会社のの航空券受け渡しカウンターは超ガラ空きで、あのいつものざわめきがうそのよう。警備員の姿ばかりが目立つ。チェックインカウンター前ですでに厳重な荷物チェックをしている。
  チェックインを終え、再び厳重な機内持ち込み荷物チェックを済まし、ガラガラの出国窓口へ。出国係官も、超ヒマそう。ここも無事通 過し、何と、8時半には搭乗ゲートに着いてしまった。出発までまだ1時間半もあるせいか、待ち合い席にはまだ2〜3人しかいない。ゆっくりと、荷物の詰め直しと、全然できていない旅行の計画を立てる。
 

いよいよ飛び立ちます


  9時半すぎ搭乗開始、飛行機は定刻通りドイツのFrankfultへ向けて動き出す。乗車率は2割弱程で、空気を運んでいるような感じ。デンと窓際の2席を占領した上に、その気になれば、まん中の4列シートで豪快に寝れそう。今日は快晴なので、明石大橋から京都、大津、琵琶湖、北アルプスがはっきり確認できる。
  海が見えてくると、いよいよ日本から脱出だ。不安な気持ちはほとんど消えて、何だかとてもわくわくしてきた。しばらくすると機内食タイム。ガラ空きなのでとってもゆったりお食事。なんともいい気分。
  今回の日程は12日間で、今までの最長8日より4日も長い。でも、行きたいところだらけなので12日間でも、足りない。しかも11月は日が短く、どうもイタリアは雨期のようで効率良く動ける時間は少なそう。
  ふと窓から下を見ると、完全に凍てついた雪と氷だけの世界が広がっている。どうやらロシアの上空を通 過中のよう。
 

  ヨーロッパ圏内に入り、2回目の機内食を終え、しばらくすると、まず〜いことに吐き気と頭痛が襲ってきた。飛行機酔いだ。。。時間とともに吐き気は強まる一方。じっと耐える。つらい。ようやく高度を下げ旋回しはじめたが、これがまたとっても気持ち悪い。ついに我慢の限界か...。でも必死で我慢、この時間の長いこと…。

  Frankfultに到着後、トイレに駆け込み思いっきりもどしてしまう。しばらくその場にうずくまったまま動けないでいた。やっとの思いで、歩きだし入国管理へヨロヨロと。幸い係官は、チラ、とパスポートを見ただけで、質問はされなかった。今質問されるときっとまずいことに。。。ヨカッタ。。。足取り重く、16時45分発Nice行きの搭乗口A34へ。とっても遠くって、20分以上かけて、やっとの思いで辿り着く。と同時に待ち合い椅子に倒れ込みそのまま眠り込む。


またもや...

  出発30分前の16時すぎ、再び激しい吐き気で目を覚まし、またはく。ヨロヨロっとトイレから戻り、ふと我に帰った時にはすでに搭乗は終わりかけている。イケナイ!あわてて券を差し出し、フラフラ〜と機内へ。
  日本人乗客はゼロのようで、皆パリッとしたヨーロッパのビジネスマン。バックパックのうすぎたない格好の人間は、ほぼ皆無。そういえば、出発前にある友人に「あの"タリバン"風の人が乗り込んでたら勇気を出してサッと降りろよ」よなどと言われていたが、あやしげな人が乗り込む隙間は一切ない、といった雰囲気。というより、もしかすると、自分が一番それに近いかも。そういえばみんなこちらをチラチラ見て警戒してるような、いや、それは思い込みだ、と自分に言い聞かせながら通 路を歩く。自分の席までの距離がやたら長く感じた。隣の席の人も、キリッとたかっこいいビジネススーツに身を包んだ女性で、英字新聞を物凄い早さで読んでいる。でも、そんなことより、また吐きそうになったらどうしよう…、という心配で、周りのことなんてどうでもよくなってきた。 フライトは1時間半。耐えられるだろうか...。
  でも、じきに再びあの吐き気が襲ってくる。とっても静かな機内で一人だけもどしたりするのって、みっともないなあ〜、と思い、必死で耐え忍ぶ。せっかくの窓際なのに、外を見る余裕なんか、一切ない。つらい。
  ようやく高度を下げはじめたが先ほど同様、この時間の長いこと…。

 2回目のフライトも何とか耐え切り、無事到着。でも、降りると、また同じくトイレへ。食べたものをすべて吐き尽くし、げっそり。再び、しばらくうずくまったまま動けずにいたが、ふと、お預け荷物のこと思い出す。
  ラインのところにはもう誰もいなくって、自分の荷物だけがポツンと置かれてあった。それを引き取った後、すぐ横のベンチに座り、しばらく放心状態。

 少し落ち着いてきたところで、地図が欲しいので、本屋を探す。店はすぐに見つかった。10万分の1のとても詳しい地図が目にとまり、迷わず購入。店員さんの「Mercy(ありがとう)」の言葉を聞いて、フランスに来たことをはじめて実感する。おつりに、お気に入りのサンテグジュペリのお札がもらえて少しうれしい。


予定変更、空港近くのホテルへ


  さて、今日の予定ではNice市内にて宿泊、のつもりだったんだけど、ここからバスに乗って市内まで行く気力は、もう残っていない。少々高くてもいいから、空港近くのHotelに泊りたい。手持ちのガイドを見ると、★★(2つ星)の、ETAPというHotelが載っているので、これを目指して歩き出す。
  空港の建物を出るとすぐに、Hotelが見える。空港前を横切る高速道路の向こう側だ。で、道路を渡る地下道を探すのだがどこにもない。地下駐車場の入り口があるので入ってみる。向こう側へ通 じる出口を探しながら歩いていると、フランス人の2人組が、フランス語で「nord sortie?」と聞いてきたsortieは出口なので今来た道を指し示すと、「ノ、ノルド」と言ってきた。ノルドの意味が分からない。(あとでゆっくり考えるとnord=北の意だったことを思い出す、と言うことはこのおっちゃんたちは北方面 =自分と同じ方向へ行きたがってたのだ)
  とにかくフランス語は全然ダメなので「フランス語はしゃべれないです」と言うと、「Itariano?」と聞いてきた。(え、イタリア人と思われてる??)全然違うので正直に「No Japone」と言うと、少しびっくりした顔をして去っていった。何とも変なやりとり。地下駐車場をウロウロしているような日本人観光客は珍しいのだろうか。
  結局地下駐車場をからの道はなく、一旦空港の建物へ戻る。空港建物の出口からふと目をやると北へ向かう地下道路がある。え、何でこれがわからんかったのか、というくらいよくわかる道路だ。それを行ってみると、シュッと道路の北側へ抜けられ、すぐにEtap Hotelに着いた。
  空室はあって、一泊246F。そう高くはないし、疲労困ぱいもしてるので、すぐCheck in。部屋は4階で、エレベーターで上がるが、入ってきた扉とは反対側の側が開いて、びっくりする。部屋の鍵は、暗証番号式だが開かない。4回目でやっと開き無事入室。ベッドに倒れこみ、そのまま寝てしまう。










琵琶湖もはっきり





白馬付近を通過中


























50フラン札







ETAPホテルのようす


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