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おもしろアニメ
5時頃、自然に目が覚める。
シャワーを浴びて、その後、天気予報のためにTVをつけてみると、丁度ニュースをやっている。やはり連続テロ関係の報道だ。ニュースの合間に、息抜きのおもしろアニメが始まったが、これもテロのお話。
内容は。。。
貿易センタービルに、まず1機目の飛行機が突っ込むが、その瞬間、ビルそのものがビヨーンと曲がり飛行機をかわすという仕掛け。このあとの2機目は、まともにビルに突っ込むのだが、どういうわけか、飛行機はビルを突き抜けてそのままどこかへ飛んでいく。ビルには穴があいていて、ちょうどその間を飛行機がすり抜ける。。。って仕掛け。
お次は、タリバン兵が登場。士気揚々と戦いに挑むが、急に出てきた若い女性のお色気攻撃に、すっかりとりこになり、戦いを忘れたまま、ぼ〜と放心状態。。。
さらに次は、もぐらたたきゲーム。
たたきの役はパウエル国務長官、叩かれ役はもちろんビンラーディン。パウエルさん、必死でたたくのだが、結局一度も命中しないうちに、ビンラーディンがいきなりもぐら穴から抜け逃げ出した。
となると次は勿論、日本で言う「鬼ごっこ」へと展開。
鬼役のパウエルさん、またや力の限り全力で追い掛けるのだが、ビンラーディンの逃げ足の早いこと。怒ったパウエルさん、遂にブッシュと組んで、ビンラディンめがけ大量の爆弾を打ち込む。
しかしこれもうまいことヒョイヒョイとかわされる。
やけになったアメリカの2人組は、とうとう核爆弾を使用。これにはさすがのビンラーディンも叶わず、あっけなく最後。と思いきや、ついでに、地球全体も粉々になってしまい、THE
END…。
こんなアニメだった。
まあよくできた楽しげなアニメだった。
そして何もなかったようにニュースが再開した。
しばらくすると、天気予報が始まる。なんと今日、明日は快晴とのこと。昨夜は雨だったので、てっきり今日も雨かなと思ってたから、嬉しい。
ふと外を見るとすでに明るくなってきている。確かに、空は雲一つなさそう。すでに7時を過ぎている。すぐ支度をして、30分にホテルを出る。
Genova旧市街散策
外は、結構寒い。昨日歩いた旧市街へ出る。フランスと比べると、全体に少しくすんだ色調の印象だが、このくすみが心地良い味となってるなあ、と思う。
旧市街を、港の方へ向かって歩く、予報通りの快晴で、いい気分。ギラッとした太陽は久しぶり。港は臨海になっていて、工場ばかりなので眺めはいまいち。そのまま臨海沿いに歩くと、旧市街から外れ、新市街に入る。急に近代的なビル街へと一変した。
旧市街に戻りたいのだが、ガイドの地図では、どうもよくわからない。適当に歩くと、Genovaの西側の町並みが見渡せる高台に出た。ここでふと時計を見ると、8:30。9:10の列車に乗りたいから、そろそろHotel方面
へ向かう。が、道に迷ってしまい、あせって、早歩きで汗だくになりながらHotelに戻ったのだが、着いたらもうすでに9:00。列車の出発まであと10分しかない。荷物もきちんとまとめてないし、あの駅までの道は、人が多いから走れない。諦めて、朝食をゆっくりとることにする。
フランスで買ったコーンフレークに昨日買った牛乳をかけて食べる
9:45にCheck out。やはり昨日通った駅までの道はとても歩きにくい。幅が1メートルもない歩道で、早足ですれ違わなければならない。しかも車道にはみだすと、危険だ。
途中、本屋を見つけて、Mapを購入。この先も狭い道が続いていて、もううんざり。裏道に入っていく。裏道は、汚れた感じだがまたこれが味になっている。下町の商店街を経て、10:30、Genovaの駅に着く。
10:46発のIC659列車は、11:00に出発。Tinpue Terreに向かう。Tinque Terreとは、イタリア語で、「5つの村」の意だ。
Genovaを出るとすぐに海が見えてきた。太陽の反射がとてもまぶしい。
MonterossoからVelnazzaへ(Amoreの道その1)
12:15、Tinque Terre最北の村、Monterossoに到着 。駅の階段を降りてすく左手にインフォメーションがあるのだが、今日は休み。5つの村を結ぶ歩道である「Amoreの道」の地図が欲しかったのだが、諦める。
地図がないので、カンを頼りに歩かなければならない。取りあえず、一番海側にある道を歩いていく。
それにしても、いい天気。暑くも寒くもなく、外を歩くには最適。Amoreの道は、よく整備されていて、わかりやすい。
10分程歩くと、Monterossoの街に到着。こじんまりした街で、Genovaとはうってかわって、のんびりした雰囲気。
ここから先、Amoreの道は石畳から地道に変わり、登山道のような雰囲気。しかし、良く踏まれてるので、ルートはわかりやすい。海沿いの道はとてもさわやか。日が反射するキラキラしたさざ波が美しい。すれ違う人とかわす挨拶も心地よい。偶然かどうかはわからないが、Amore(イタリア語で愛)の文字どおり、出会う人はみんなカップル。
しばらく歩くと、急な登りにさしかかり、荷物が重く感じる。フランスで買った2Pペットボトルの水2本がちょっとやっかい。これだけで4kgだ。
汗だくになって登り詰めたところで、Tシャツ1枚になる。振り返ると、今来た道と、Monterossoの街が、小さく見える。小休止しながら写
真を撮っていると、1ペアのカップルが追い付いてきた。挨拶をかわしたあと、写 真を撮って、とのジェスチャー。渡されたカメラは、旧式のニコンの一眼レフカメラだ。少し得意げにピントをあわしたまではいいのだが、シャッターのかけ声の言葉がわからない。日本なら「ハイチーズ」だが、取りあえず、「Please」などと言ってみたら2人はサッと笑ってポーズしてくれた。ついでに、「自分も撮って」とカメラを渡した。シャッター時の合図は「Ready?」。あれ?英語だ。聞くとアメリカから来たとのこと。
2人には、先に行ってもらってゆっくり出発。しばらく歩くと、50才くらいの男性グループ3人とすれ違う。ここまでに出会った人は、もうみんなカップルだったので妙にほっとする。このあとも、若い男性1人が抜いていった。
Moterossoから1時間半程で、2つ目の村、Vernazzaが見えてくる。入り江を取り巻くように家が建っている。壁の色が様々で、おもしろい。しばらく見入る。デッサンをしたかったが、もう14:00を過ぎている。行程のまだ半分も来ていないので、諦めるしかない。
この街で、昼食を買いたいのだが、Pizzeriaが一件もなくて、スーパーも昼休み。何と、「17:00迄昼休み」という札が入り口に掛かっている。仕方なく、次の街で買うことにする。
次の街へ行くAmoreの道がどうしても分からず、取りあえず、一番海寄りの坂を登っていったのだが、城の入り口で行き止まり。ついでなので、入場する。2,000Litを払って、さらに階段をあがると、見晴しのいいところに出る。
ここからは、今来たAmore道と、Vernazza、そして地中海がぐるっと一望できる。空腹が極限に達してきたので、ここで、日本から持ってきたキャラメルコーンを食べる。こういうところで食べるキャラメルコーンは最高に美味しい。
景色を眺めながら食べていると、どうも上から声がする。見上げると、塔になった所の最上部に人がいる。てっきりこの塔は登れないと思っていたから、早速上がっていく。細い塔なので階段が狭い。背負っているリュックの幅が引っ掛かってしまい、進めない。手持ちで横にして上がって行く。棟の上からは、さらに展望がきくが、狭いので何だか落ち着かない。
時間を見ると、すでに3時。このままでは、Amoreの道の途中で完全に日が暮れてしまう。3つ目の村、Cornigliaをとばして、4つ目の村、Manarolaまで、一気に国鉄で行ってしまうことにする。時刻表を見ると、15:18の列車がある。すぐ塔を降りて、駅へ。
途中の坂道に、スーパーとPizzeriaがあったのだが、やはり昼休み。何とものんびりした街だ。
駅は、トンネルとトンネルの間にあって、50m程しかホームがない。15:20頃に列車が来たのだが、先頭と後尾の車両は、トンネルに入ったまま停車した。
ManarolaからRiomaggioreへ(Amoreの道その2)
15:30Manarola着。Manarolaの街は、駅から北へ向かう歩行者トンネルを抜けた所にある。この町も断崖の上に家が建っている。集落を一望できる場所があって、ここがすごくいい。ベンチがあって午後の心地よい日が当たり、人々はのんびりと会話を楽しんでいる。一日中いてもよさそうな場所だ。
しばらくボーとしていると、昼食がまだなのを思い出し、集落を見渡せる丘を一周してから、店を探す。しかし、4時になろうとしているのにまだ昼休み中のようだ。仕方なく先の集落、Riomaggioreに向かう。
先に通ってきたトンネルを戻り、駅の手前からAmoreの道へ入る。が、その瞬間、小さい小屋みたいなところから人が出てきて、呼び止められた。通
行料金が要るとのことだ。5,000Litと結構高い。例の小屋で払う。何となく興が覚めてしまう。
ここのAmoreの道は、先程とはうってかわって石畳の幅2メートルはある、遊歩道のようなものなっている。まだところどころ建設中で、断崖の絶壁で作業している人がいる。
地中海に沈む夕日を見ながら歩く。料金所の案内では、Riomagioreまで30分となっていたが、15分くらいでRiomaggiore駅が見えてきた。Riomaggiore側の入り口には料金所がなかった。
駅前で、中年の男が近付いてきて、声をかけてきた。イタリア語なのでさっぱりわからず、「イタリア語しゃべれない」と言うと、英語で、たったの5,000Litの宿があると言う。なんと、さっきの通
行料と同じ額だ。しつこく迫ってくるので、これはおかしいと思い、Firenzeに宿を予約しているとウソをついてさっと駅に入っていく。
ホームで列車を待っていると、Riomaggioreの集落を見ていないことに気付く。急いで駅を出る。太陽は沈みかけていて、焦りながら小走りで、集落へのトンネルを駆ける。トンネルを抜けると、集落の中に出た。集落全体が見渡せる場所に行きたいがわからず、とりあえず坂を登っていく。
息が切れかけたところでちょうど、いい場所に辿り着く。太陽のほぼ沈む直前で、弱い光に照らし出されたRiomaggioreの集落が美しい。しばらくながめている。美しさにしばし感激にふける。
たっぷり日が暮れるまで、この景色に見とれてしまう。そうしているうちに、どこからともなく地元の人たちがあらわれ、親し気に声をかけてくる。イタリアでは、言葉が通
じなくてもノリで意思疎通、って感じ。夜景を撮っていたら、フラッシュなし?というジェスチャーをしてきたのて、問題なし、との動作をすると、びっくり顔が返ってきた。そんな調子のやり取りをしているうちに、気が付くと10人程が集まっていて、それぞれに会話を楽しんでいる。この場所が地元の人のだんらん処らしく、みんな明るい。笑いがたえない。いい町だなあと思いつつ、名残惜しいがこの街をあとにする。
駅へ戻る途中、船着き場を通る。漁から帰って来たばかりの人達で賑わっている。しばらく見とれていると、この町から離れたくなくなってきた。今度は是非この町にゆっくり滞在したいなあと思う。
列車の時間が迫って来たので仕方なく駅へ向かう。17:40の列車でFirenzeへ向かう。列車は空いている。外は真っ暗で何も見えないので、眠気がさしてきた。うとうとしている間にか眠ってしまい、目が覚めるともうFirenzeの手前までだった。
Firenzeに到着
Firenze駅に到着、ユースホステルへと向かう。ユースホステルはすぐに見つかった。でも、今日は満室。フランスでは誰も泊まっていなかったのでここもガラ空きかな?などと楽観視してたのに意外。仕方なく、ガイドブックに載っている安宿を目指す。
ガイドの地図の場所に到着したが、あるはずの場所にホテルがない。近くを見渡してもそれらしい建物もないし、人に聞くにも人通
りが全くない。寂しいところなで、早く立ち去ろう。
立ち去る道中、ホテルを発見、ちょっと入ってみる。空室はあるとのことで値段は日本円で4000円程。オーナーさんも陽気な人で、よさそうなホテルだ。ここに決定する。部屋はツイン。とってもシンプルだが、いい部屋だ。
荷物を置いて、早速夕食の買い出しに出る。今、8時前だが街はもう深夜のような感じで、静か。それに、店もほとんど閉まっている。観光がてら、2キロ程ある有名な橋の方まで行くが、開いてる店は一件もない。そのうち橋まで来てしまった。橋を見るより、御飯が気になり、写
真をパッと撮ってホテル方面へ引き返しがてら、店を探す。
やっと、一件の店(イタリアではBARと言って日本で言うコンビニのようなところ)が見つかり、迷わず、食べ物を購入。
帰りは一気にホテルへ、といきたいところだが、迷う。 随分迷い、結局ホテルに帰ってたのはもう10時を大きく回っていた。
お腹も空いていたので、美味しく食べながら、そのままの姿勢で、知らないうちに寝てしまう。 |