+ Firenze旧市街散策
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6時半、目がさめる。外はまだ暗いが、そのうちに空が白みはじめる。
7時すぎ、荷物は置いたまま出発。ホテル内はまだ電気がついてなくて暗いまま。
オーナーさんはまだ寝てるようだ。
部屋の鍵をレジの所に置いてから、そっとホテルを出る。
と、そのとき、パジャマ姿のオーナーが目をこすりながら出てきた。
昨日のハイテンションが嘘のようで、ぼ〜としていらっしゃる。
とりあえず、10時には戻りますと言って、ホテルを出る。
今日も、雲ひとつない快晴。
ガイドブックには、「11月は雨期。一年中で一番雨の多い月」と出ていたのに、2日連続で快晴なんてラッキー。
少しうきうきしながら、昨夜と同じ道でフィレンツェの中心へ向かう。
フィレンツェの朝は遅いようで、人通りは少ない。
ドゥオーモ広場も、犬の散歩をしている2〜3人がうろうろしてるだけだ。
朝日に照らされたドゥオーモが美しい。
ドゥオーモのまわりを一周したあと、ピッティ宮へ向かう。
地図を見た限りでは丘の上に位置してるようなので、フィレンツェの町並みが一望できそうだからだ。
しばらく歩いたところで、全く逆の方向に進んでることに気付く。
でも、そのまま引き返すのもしゃくなので、もと来たルートとはちがう道からピッティ宮へと戻ることにする。
途中、アルノ川を渡る筈なのだが、いつになっても見えてこない。
どうやら川と同じ方向に歩いているようだ。左折すると、すぐに川に出た。
う〜ん、 どうもこの街は方向感覚を失いやすいなあ〜。
ここからピッティ宮まで、さらに30分もかかってしまった。
宮殿の入場料は、4000Lit。だが手元には、50,000Lit札しか無い。
ヨーロッパでは高額紙幣は殆ど受け付けてくれない。
恐る恐る「Scuzy」と言いながら差し出したがやはり拒否された。
が、苦労して来たのに諦めるものかと思い、近くにあるBARで無理にサンドウィッチのようなパンを購入、その釣りで1000Lit札を4枚Get、今度は堂々とその紙幣を差し出す。
無事入場できた達成感に浸りながら、丘の頂上へと登っていく。
しかし、フィレンツェの旧市街が一望できそうな丘の斜面に限り、柵がはり巡らされている。
そしてついに丘の頂上まで来てしまうが、見えるのは旧市街とは逆の方角の畑と果 樹園ばかり。
がっかりだなあ。
ん、でも、落ち着いて眺めると、悪くない景色だ。
とりあえず、のんびりと先程購入したパンをかじることにしよう。
どこからともなくネコが現れたりして、何だかほのぼの気分。
パンタイムも終わり、宮殿を一周しながらもとに戻る。
今日中に、次の目的地、サンジミニヤーノを見て、できたらシエナまで行ってしまいたい。
フィレンツェは、次の機会にゆっくり回ろう。
一旦ホテルに荷物をとりに戻る。
途中、両替機でイタリアリラをGetしようとするが、機械は故障していた。
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