[17日目] その2
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+ さあ首都ブカレストに向けて出発です +


-ブラショフをあとに、一路南へ。

列車は、ほぼ満席。



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座るのは諦めて、
最後尾の展望を楽しむことにしよう。



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列車は山間を縫うように進む。


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山は紅葉に染まる



-いたずらに広いヤード。。。-



--途中駅にて



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-小さな駅は通過



--やけに複雑な鉄橋を渡る



ブカレスト手前にて高規格な路盤に。。。--

最後尾からの展望を楽しんでいるうちに、ブカレスト到着。




+ 街へ出てみます +


次のイスタンブール行きまでしばし時間があるので、
ブカレストの街へ出
てみましょう。

駅舎から出ようとしたところで、
ニセ警官につかまる。

大麻所持の疑いで、ちょっと所持品を調べると。
そこで何故か財布をセビる。

財布もパスポートも無い、ホテルに置いてきたと先に言うと、
案外あっさり解放された。

なーんだ。

でも、外国に来てはじめてのニセ警官体験。
やっぱりちょっと怖かった。。。

荷物は、30リットルのバックパックひとつだけだから、
逃してくれたのだろうか。

よく考えたら、今日は朝から何も食べていない。

食糧を買おう。


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駅前のようす。

ブカレストは、何だか雑然としていて、
居心地が悪そうなイメージ。。。
建物も、殺風景なのが多い。
でも、是非次の機会にはちゃんと訪れたい。

駅前のパン屋にて、クロワッサンと、スーパーでいろいろ買い出し。

そうもしているうちに、イスタンブール行きの出発時刻が迫る。


--イスタンブール行きの列車はコレ。

いろいろな車両の寄せ集め。

列車名は急行"Bosfor"号


コンパートの寝台をとった--料金は、21万Lei。7000円程

急行"Bosfor"号の時刻表。
<クリックで別画面に拡大>



イスタンブール行き寝台急行列車と言うと、
オリエントエクスプレス。
往年の面影は。。。??


-さあ指定されたコンパートへ、乗り込もう。

イスタンブール行きともなると、
超満員かなあと思いきや、
4人用の部屋に何と自分だけ。



-この青は、ルーマニア国鉄のイメージカラーなのかな。


しばらくすると、イスタンブール行き、いよいよ出発。


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列車は、ゆっくり走り出す。



-郊外のマンション。廃墟のよう。。。



-先ほど買い出したクロワッサンをかじる。これが、美味しい!

一部屋を占領。
ゆーったり過ごす。
至福の時間。。。


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殺風景な平原を行く。。。



--ルーマニアでは、貨物は鉄道が頼りのよう。



ガタガタのひどい道路が
平行している。

おや。免税店?



-国境が近いようです。


やはり、係官が乗り込んできて、パスポートチェック。
質問は何ら無し。



-ボーダー近くにて、謎の建造物。チャウシェスク時代のか。。。



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ボーダー上の川。
ドナウ川ですね。

ちなみに、当時(
1883年)のオリエント急行は、
ここは舟渡しだったそうです。
な、なんと。。。


資料によると。。。

「オリエント急行」の全盛期は1930年代で、
ウィーン、ブダペスト、ブカレスト経由の「オリエント急行」が週3便運行、
ミラノ、ベオグラード経由の「シンプロン・オリエント急行」が毎日運行、
オリエントエクスプレスの補完列車として「アールベルク・オリエント急行」や
「オステンデ・ウィーン・オリエント急行」が週3-4便運行されていた。
これらはいずれも国際寝台車会社の寝台車のみで編成され、
その設備は人々の注目を集めたが、戦火により運行休止を余儀なくされた。

第二次世界大戦後、これらの列車は座席車連結の夜行急行列車として徐々に復活する。
しかし、かつての豪華さは失われ、また東西冷戦の影響もあり、
規模の縮小や列車名の改変なども行われた。
最期まで残った「ダイレクト・オリエント急行」(「シンプロン・オリエント急行」を1962年に改名した列車)が
1977年に廃止された事で、
本来の意味でのオリエント急行の歴史は幕を閉じる事となった。

とのこと。



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ドナウ川を渡りきると、検問所。



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ブルガリア入国。

バラック小屋が点在していたりと、随分荒んだイメージ



踏切が無い所も多々あり---Ruse:ルセ到着



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このあたりの地域は、
かなりの貧困が同居しているようだ。。。
同じ欧州でも、フランス辺りとは、様相が全く違う。
いろいろと考えこんでしまう。



-気を紛らわすのに、旅行記の続きを。。。



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最後尾の展望を楽しもう。

驚く程貧弱な路盤の単線。
スピードは、本当に遅い。



--途中駅通過



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列車はひたすら南へ。。。

そして日が暮れてきた。


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--車内は、相変わらずとっても静かです。。。

オリエント急行もこんな感じで走っていたのかな?



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      --夕暮れの中を行く。。。



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心地よい揺れとともに。。。



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情景を味わう。



-すっかり暗くなった頃、どこかの駅に到着、

コンパートに一人、男性が乗り込んで来る。
スキンヘッド。
荒んだイメージのブルガリア入国後なので、
構える。。。

が、あいさつの開口一言後、
肩の荷が下りる。

何だか物腰穏やかなおっちゃん。

英語が堪能で、ずいぶん話が弾む。

駅毎に、結構乗り込んで来ます。
おっちゃん曰く、ブルガリアとトルコの行き来は、かなりあるとのこと。
そしていちばん身近な都会が`イスタンブールのようです。
すごくいいところだから、
次の機会には、是非ゆっくり滞在してくださいね!とおっしゃってました。

夕食は、おっちゃんも買い出したパンetc.
一緒に食べます。
日本のことも、興味津々。
話が弾みます。
お互い、つたない英語なのが、丁度よかったのかも(^^;です。

「次ブルガリア来る時は、僕の家に泊りな」
みたいな感じで、住所、教えて頂きました。


そして、夜も更けていき、寝台をセット、眠りにつきます。



列車は、イスタンブールに向けてひた走る



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